ヒルドイドという処方薬はとても有名ですよね。美容目的で使う人が多いという話題にもなりました。
そのヒルドイドが、中身は違いますがコーセーとマルホの合弁会社から「カルテヒルドイド」として2020年9月16日に市場に出回りました。
今回は処方のヒルドイドと成分などはどのような違いがあるのかを解説します。
※追記
医療用のヒルドイドと誤認する可能性があるとして、カルテヒルドイド→カルテHDへ名称が変更になりました。中身は変更ありません。
この記事の内容
『カルテヒルドイド(現カルテHD)』ってなに?
化粧品会社のコーセーと製薬会社のマルホの合弁会社から発売された医薬部外品です。(医薬品でもなく、化粧品でもない)
- 処方のヒルドイドの成分であるヘパリン類似物質を配合(濃度は低い)
- 化粧水、乳液、クリーム、オールインワンゲルの4製品
- コーセーとマルホの技術を合わせることで、より使いやすく効果のあるものになっている可能性あり
なんといってもヒルドイドの名前で売られるのが特徴ですね。
今までにもヒルドイドと同じ成分が入っている商品はたくさん発売されてきましたが、商品名は各社の独自のものでした。
今回はマルホとコーセーが組んで発売されたのでヒルドイドの名前を前面に出せたわけですね。ヒルドイドはブランド力が強いので、期待値もかなり高かったのですが、名称変更はとても残念です。
見た目もヒルドイドにそっくりな「カルテヒルドイド」ですが、処方薬とはどんな違いがあるのでしょうか?
処方のヒルドイドとの成分などの違い
大きく違うのは主成分であるヘパリン類似物質の濃度です。処方のヒルドイドは0.3%のところ、「カルテヒルドイド」は医薬部外品なのでそれよりも低い濃度と考えられます。
実際の濃度は分かりませんが、ヘパリン類似物質による保湿効果は処方のヒルドイドには劣ると考えてよいです。
しかし、保湿力はそれだけでは決まりません。化粧品が保湿に使われるように、今回の「カルテヒルドイド」にも保湿のための工夫がなされています。
例えば、独自の保湿成分「うるおいバリアCPX」を配合していたり、コーセーの長年の研究で培った製剤技術を採用していたりします。
さらに肌荒れ防止成分のグリチルリチン酸ジカリウムも配合されているのが特徴です。
これらの特徴により、主成分のヘパリン類似物質の濃度が低くてもしっかり保湿できるように作られています。
詳しくはホームページを参照してください。
これだけは注意してほしいこと
アトピー性皮膚炎などでヒルドイドを処方してもらっている人は「カルテヒルドイド」に代えて使用すると悪化してしまう可能性があります。
アトピーなどは皮膚科で治療するようにしましょう。
どちらも成分としてヘパリン類似物質を使用していて見た目も似ていますが、処方のヒルドイドと「カルテヒルドイド」は全く別物と考える必要があります。
スキンケアは市販薬でもOKです。
処方のヒルドイドの代わりになり得る市販薬例
医療用のヒルドイドの代わりになり得る市販薬例を別の記事で解説しています。
ヘパリン類似物質0.3%含有、その他の有効成分を含まない製品をピックアップしているので参考にしてください。

実際に使ってみた感想
カルテヒルドイドが発売された後、実際に使ってみました。
使ったのは化粧水と乳液で、第一印象はテクスチャーがかなりトロっとしていて、肌もしっとりする感じがしました。
医薬品ではないので成分による保湿効果はないですが、化粧水と乳液として使用するにはしっとりして良い感じです。
ただ、私自身が普段使っている化粧水と乳液と比較して感じたことなので、皆様がどう感じるかは分かりません。
医薬品のヒルドイドの代わりになるものではないですが、興味がある方は化粧水と乳液として使用していただければと思います。
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