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市販で買える下剤の種類と注意点を紹介

市販の下剤は種類が多くて、どれを選べばよいか迷ってしまいますよね。

良く効くのはどれか、安全性が高いのはどれかなど、気になることは多いかと思います。

今回は、市販の下剤をタイプ別に分けてどのように使い分けるか、どれを選べばいいのかを解説します。

マグネシウム類

下剤の代表例としては酸化マグネシウムです。

  • 腸を刺激するタイプではないので、お腹が痛くなるなどの副作用は出にくい
  • クセになりにくい
  • 早いと1時間程度で効果が出ることもある

上記のようにお腹が痛くなるなどの副作用が少なく、継続すると効果が弱くなるといった「クセ」になりにくいという点から、まずはマグネシウム類を使用するのが良いでしょう。

酸化マグネシウムE便秘薬(健栄製薬)

酸化マグネシウムE便秘薬は5歳以上から服用可能で、酸化マグネシウムのみ入っている便秘薬です。

甘くて飲みやすいレモン風味の錠剤となっています。

病院で処方してもらう酸化マグネシウムは医師によっていろいろな飲み方がありますが、この酸化マグネシウムはE便秘薬は1日1回寝る前に飲みます。

1日最大量が2000mgなので、1日1回寝る前に2000mgを飲むと逆に下痢になってしまう可能性もあるので少ない量から飲むようにしましょう。

酸化マグネシウムは他の薬との飲み合わせが悪いことがあるので、他に飲んでいる薬がある場合は医薬品登録販売者や薬剤師、できれば医師に確認してください。

酸化マグネシウムと飲み合わせが悪い薬の例
・抗生物質(テトラサイクリン系、ニューキノロン系)
→抗生物質の吸収が悪くなってしまうので、2時間程度間隔を空けて飲むようにする
・活性型ビタミンD3製剤(アルファカルシドール、エルデカルシトールなど)
→マグネシウムの吸収を高めてしまい、高マグネシウム血症が生じる可能性があるので処方医に確認する

●酸化マグネシウムE便秘薬(健栄製薬)

有効成分:酸化マグネシウム2000mg(6錠中)

刺激性の薬

刺激性の薬は、大腸や小腸を刺激することで排便を促す薬のことです。

ここでは主に大腸を刺激する便秘薬を紹介します。

成分としてはピコスルファート、センナ・センノシド、ビサコジル、ダイオウなどが使用されています。

  • 効果がしっかり出る
  • 腸を刺激するタイプなので、腹痛などの副作用が出ることがある
  • クセになる可能性がある

刺激性の薬は効果が高い反面、副作用(腹痛など)が出やすくクセになるというデメリットもあります。

便秘がちな時に、一時的に使用する程度に留めるのがよさそうです。

新ウィズワン

新ウィズワンは食物繊維生薬を配合した3歳以上から使える便秘薬です。

食物繊維であるプランタゴ・オバタが入っているので、お水は多めに摂取(1日2L程度)すると効果的と考えられます。

他の商品は1日1回のものが多いですが、新ウィズワンは1日1~3回食後に飲めるのが特徴的で、症状に合わせて調節服用できます。

●新ウィズワン(ゼリア新薬)

有効成分(1日量):プランタゴ・オバタ種皮末3000mg / センノシドA・Bとして32.58mg / カスカラサグラダ300mg

コーラックⅡ

コーラックⅡは刺激性の成分便を柔らかくする成分が配合されている11歳以上から飲める便秘薬です。

大人の場合は1回に1~3錠を1日1回寝る前などに服用します。刺激性の便秘薬は翌朝に効果を発揮させるために寝る前に飲むことが多いです。

コーラックとの違い
コーラックはシンプルにビサコジルだけの商品。
1日ビサコジル10mgなのでコーラックⅡのほうが効き目はシャープと考えられる。

●コーラックⅡ(大正製薬)

有効成分(3錠中):ビサコジル15mg / ジオクチルソジウムスルホサクシネート(DSS)24mg

ビオフェルミン便秘薬

ビオフェルミン便秘薬は刺激性の成分整腸剤が配合されている11歳以上から飲める便秘薬です。

大人の場合は1回3~5錠を1日1回寝る前などに服用します。

刺激性の成分であるピコスルファートは他の刺激性の成分よりも比較的作用が穏やかと考えれるので、センノシドやビサコジルで腹痛がある場合やマグネシウムで効果がなかった時に刺激性の成分含有の商品を最初に試すのに良さそうです。

CMなどでお馴染みの新ビオフェルミンSは整腸剤だけの成分なので間違えないようにしましょう。

ただ、整腸剤だけの新ビオフェルミンSでも便秘には効果はあるので後程解説します。

●ビオフェルミン便秘薬(ビオフェルミン製薬)

有効成分(5錠中):ピコスルファートナトリウム水和物7.5mg / ビフィズス菌20mg / ラクトミン(乳酸菌)20mg

漢方

便秘薬としての漢方は主にダイオウが含まれているものを使用します。(大黄甘草湯、防風通聖散、桃核承気湯、麻子仁丸など)

ダイオウは上記でも説明している刺激性の成分です。漢方とはいえ、クセになる可能性があるので短期間の使用に留めましょう。

ツムラの漢方便秘薬 大黄甘草湯

ツムラの漢方便秘薬大黄甘草湯エキス顆粒は2歳以上から使用できる便秘薬です。

漢方は体質によって使い分けることがありますが、大黄甘草湯(だいおうかんぞうとう)は体質関係なく使える特徴があります。

刺激性の便秘薬なので必要最低限に抑えることが大切です。

また、妊娠中や授乳中には基本的に使用しないので注意しましょう。そして小さいお子さんも刺激性の便秘薬は副作用の可能性もあるのでできれば病院を受診しましょう。

※妊娠中→子宮収縮作用や早流産のリスクあり、授乳中→処方薬では処方されるが、市販薬ではしないように制限

ツムラ防風通聖散

防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)は脂肪燃焼やダイエットのイメージがあるかもしれませんが、2歳以上から飲める便秘薬です。

ダイオウとボウショウという成分が便秘薬としての働きをします。

体力が充実していて食欲があり、脂肪太りの人に向いている漢方なので、誰でも使えるものではありません。そして2歳以上で使えますが、基本的に年齢の低いお子さんは病院を受診することをオススメします。

ダイオウが刺激性の成分なので、連用するのではなく短期間の使用に留めるのが良いです。

防風通聖散についてはこちらの記事を参照してください。

【漢方62番】防風通聖散は本当に痩せるのか?

整腸剤

整腸剤も便秘に効果があると報告されている薬の一つです。

即効性はないですが、副作用もほとんどないので最初に試してみるのに良いかもしれません。

整腸剤は菌種によって個人差がかなりあると考えられるので、自分に合っているものを探す必要があります。2週間程度使用して効果がなければ他の整腸剤か、他の便秘薬に切り替えるのが良いでしょう。

新ビオフェルミンS

新ビオフェルミンSは5歳以上から使用できる、3種類の乳酸菌が配合されている整腸剤です。

副作用のリスクは低いですが、効果も個人差がかなり出やすいと考えられます。

試してみる場合は2週間程度効果がなければ違う薬に切り替えるか、病院を受診しましょう。

どのように使い分けるか

下剤を初めて使うという人にはまずは酸化マグネシウムがよいでしょう。

便秘までいかないけれど、お腹の調子があまり良くないという場合は整腸剤を試してみてもいいかもしれません。

酸化マグネシウムを試してみて効果が無い場合は刺激性の便秘薬への切り替えも検討します。それでも効果が無いなら病院を受診してください。

受診によって便秘の原因をはっきりさせることも大切ですし、市販薬にはない成分も処方薬にはあるので選択肢が広がります。

漢方浣腸なども試してみて1週間程度で効果が無ければ、他の種類に切り替えるか病院を受診しましょう。

病院受診の目安

病院を受診する目安として、上記のような薬が効かなかったときや以下の場合が挙げられます。

  • 下痢と便秘を繰り返している→過敏性腸症候群の可能性
  • 便秘以外にお腹が痛くて吐き気もある場合→腸閉塞やイレウスの可能性
  • 血便が出る→大腸がんなどの他の病気の可能性

このような場合は市販薬を使用する前に病院を受診しましょう。

FAQ

よくある質問を紹介します。

妊娠中でも使える下剤はありますか?

妊娠中の場合、基本的に産婦人科等で相談していただくのが一番です。

それでも市販薬で様子を見たいという場合は、酸化マグネシウムが安全性が高く使いやすいかと思います。

安全性の高さから、酸化マグネシウムが病院で処方される頻度も高いです。

他には整腸剤も選択肢の一つとして考えていいでしょう。刺激性の便秘薬は使えるもの、使えないものがあるので購入を考えている場合は医師に相談してください。

授乳中でも使える下剤はありますか?

妊娠中と同様、酸化マグネシウムが安全性が高くて使いやすいです。

飲んだ酸化マグネシウムはほとんど体内に吸収されないので、母乳中に危険な量が移行するというのも基本的には考えられません。

刺激性の便秘薬でもビサコジルは安全性が高いですが、市販のダイオウやセンノシドなどは制限もかかっているので酸化マグネシウム以外で購入を考えている場合は薬剤師や登録販売者に相談してください。

刺激性の成分の妊娠・授乳中の使用について
ピコスルファート、センノシド、ビサコジルは基本的に安全性は高いですが、市販薬の添付文書では【してはいけないこと】や【相談すること】となっています。そのため、薬剤師や登録販売者に相談した上で購入するのが良いでしょう。ただ、妊娠・授乳中は酸化マグネシウムのほうが一般的なので最初に考慮するようにしましょう。

子どもにオススメの下剤は?

子どもの場合も5歳以上であれば酸化マグネシウムが飲めるので、市販薬で選ぶとしたら酸化マグネシウムがよいでしょう。

他には整腸剤も安全性が高くて使いやすいです。整腸剤までいかなくてもヨーグルトなどで様子を見てもいいかもしれません。

その場合は1~2週間程度続けてみて、効果が無さそうなら他のもの(酸化マグネシウムなど)に切り替えましょう。乳酸菌などは菌種との相性があるので、合わなければ続けてても効果は得られにくいと考えられるからです。

ここまでは市販薬での治療の話でしたが、子どもの便秘は生活習慣などの見直しを優先して、治療する場合は病院で診てもらうのが無難かと思います。

酸化マグネシウムは副作用はないんですか?

便に水分を含ませる薬なので、効きすぎると下痢をしてしまうことがあります。量などを調節して対応することが多いです。

また、大量に長期間続けていたり、腎機能が弱っていたりすると高マグネシウム血症という副作用が出ると指摘されています。

最初は吐き気や血圧低下、皮膚科赤くなる、眠気、筋力の低下などが起きると言われているので、このような変化が見られたら中止して病院を受診してください。

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