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胃腸炎での下痢症状に整腸剤は気休めか?

まず結論からいうと、整腸剤で下痢症状の期間を短くすることができます。

胃腸炎などでお腹の痛みや下痢症状が出ると辛いですよね。

少しでも早く治って欲しいと思い病院を受診することもあるかと思いますが、身近な整腸剤だけでもある程度は対応できる可能性があるので解説します。

整腸剤の効果

整腸剤で以下のような研究結果が得られています。

整腸剤などのプロバイオティクスを飲むと感染症による下痢症状の期間を平均で約24時間短縮できる。

※Cochrane Database Syst Rev.2010

整腸剤は気休め程度と思っていた人も多いかと思います。

まず、胃腸炎などは基本的に対症療法しかないので症状を抑えることしかできません。

その中で下痢症状には下痢止めという選択肢もありますが、感染性の胃腸炎の場合、原因の細菌だとかウイルスだとかを身体の外に出す必要があるので、下痢止めの使用はあまり推奨されていません。(もちろん症状が辛すぎて脱水してしまうようなレベルでは使うこともあるかと思いますが)

それよりも休養と水分補給、そして整腸剤を使用することが少しでも早く治すためには良さそうです。

プロバイオティクス

腸内細菌叢に働いて、人にとって有益な働きをしてくれる生きた微生物のこと

例)乳酸菌、ビフィズス菌など

病院での処方も対症療法

つらい胃腸炎の症状を早く治したいと思い、病院を受診することもあるかと思います。

確かに、原因が分からないときは受診して原因をはっきりさせることも重要ですが、病院で処方してもらった薬を使用してもほとんどの場合早く治ることはないと考えていいです。

病院で処方される薬は主に抗菌薬、下痢止め、整腸剤が挙げられます。

下痢止めと整腸剤は上記の通りで、抗菌薬について考えてみると以下のようになります。

  • ウイルス性の胃腸炎→細菌をやっつける抗菌薬では意味がない
  • 細菌性の胃腸炎→確かに細菌性なので効果はありそうだが、ほとんどの場合抗菌薬は不要と考えられる(ドクターサロン60巻11月号;2016;809-813

どちらの場合でも抗菌薬が治療に必要という訳ではなさそうですね。

※もちろん中には抗菌薬が必要な症状があるので、原因が分からない胃腸炎の場合は受診しましょう。

病院受診が必要な場合

下痢の症状でも以下の場合は病院を受診しましょう。

  • 血の混じった下痢→重症化していたり、腸などで出血が起きている可能性
  • 高熱(38.5℃以上)→通常の胃腸炎よりも重症の可能性があるため
  • 脱水症状もある→水分補給できるならまず補給、できなければ受診
  • 薬を使用してもよくならない→通常の胃腸炎ではない可能性があるため

これ以外にも、過去に経験した胃腸炎の症状よりも明らかに辛いときは受診したほうがいいです。

また、普段から繰り返している下痢の場合は過敏性腸症候群の可能性があります。

まとめ

胃腸炎による下痢症状には、積極的に乳酸菌などの整腸剤を摂り入れて良さそうです。

そして、上記の病院受診の目安に当てはまらなかった場合で、胃腸炎と分かっている症状では病院受診が必要になることはほとんどありません。

水分補給をしっかりし、整腸剤などのプロバイオティクスを飲んで安静にしているのが一番の治療です。

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