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【FAQ】よくある質問のまとめ

薬局で働いていて、よくある質問やInstagramで頂いた質問をまとめてこちらで回答したと思います。

気になる項目があれば目次から飛べるので参考にしてください。

胃腸炎で処方される薬でよく使われるのは何ですか?

胃腸炎で処方される薬は、症状によりけりですね。

  • 吐き気止め
  • 下痢止め
  • 整腸剤
  • 抗生物質など

それぞれ、症状に合わせて処方されていて、よく使われているというものはありません。

下痢症状に関しては、脱水症状にならない程度であれば下痢止めで無理に症状を止める必要はないです。水分補給をして、しっかり休養をとりましょう。

整腸剤の服用が、改善までの時間を1日程度短くするという論文もあります。

何か薬を飲むのであれば、まずは整腸剤を試していただくのが良いのではないでしょうか。

症状が重い、なかなか良くならない場合は病院を受診しましょう。

2種類以上の目薬を使用する順番は?

目薬の使用する順番のルールはほとんどの場合、決まっていません。

医師から説明があればその通りに使っていただいて、特に指示が無い場合は使う人の症状・使う薬によって、その都度様々なアドバイスをしています。

順番を決める前に、まずは以下の点を確認してください。

  • 2種類以上の目薬は、特に指示がない場合は5分以上あけて点眼する
  • 時間を空けないで点眼すると先に使用した目薬が流れ出てしまう(効果減弱の可能性)

例えば、懸濁性の目薬は後に使用したほうがいいと言われています。

懸濁性の目薬というのは、「良く振って使用してください」と説明を受けたか、説明が書いてある薬です。

懸濁性ということは水に溶けにくい性質があり、水に溶けにくいという事は吸収もされにくいので吸収に時間がかかります。

時間をたっぷり空けられれば問題ないですが、5分程度の間隔だと吸収しきらないまま次の目薬によって流れ出てしまう可能性があるので、懸濁性の目薬は後に使用するのが理想的です。

ただ、順番が分かりにくかったり、間隔を空けるのが難しかったりする場合は重要なものを後に使用するのが良いでしょう。(緑内障の薬とドライアイの薬なら、緑内障の薬が後)

これも時間を空けた場合に、後に使用する薬を忘れてしまうのであれば大事な薬のほうを先に点眼してしまった方がいいです。

他には、目の乾燥を防ぐ目薬は吸収させなくていいものがあります。(人口涙液やヒアルロン酸など)

この場合は眼に長く留まっていたほうがいいので、ヒアルロン酸などの目の乾燥を防ぐ薬は後に使用するのが理想的です。

なんだかいろいろ話がややこしいので、基本的には5分以上たっぷり間隔を空けて点眼するようにしてください。

※緑内障の薬でチモプトールXEなどは後に使用すべき薬なので、緑内障の薬を使用している場合は処方医や薬をもらった薬局の薬剤師に相談してください。

目薬の順番まとめ

  • 基本的に5分以上あける
  • 5分あけられるなら懸濁性の目薬が後
  • 5分あけられないなら効かせたい薬が後
  • 目の乾燥を防ぐ薬は後(ヒアルロン酸など)

使う薬によって様々なので参考程度に

鎮痛剤を2種類に分けて飲むのは大丈夫ですか?

例えば、バファリンAとイブAを交互に飲んだり、症状に合わせて分けたりすることでしたら問題ありません。

ただし、これらの薬を同時に飲むことはできないので、必ず説明文書を読んで用法通りに飲んでください。

例えば、バファリンAとイブAを比較してみます。

  • バファリンA・・・1日2回まで、間隔は6時間以上あけて
  • イブA・・・・・・1日3回まで、間隔は4時間以上あけて

これでみるとバファリンA錠を飲んだあと、6時間以上あければイブA錠は飲むことができるかと思います。

ただ、違う成分なので1日(できれば24時間)あけたほうが無難です。基本的に同類の薬は1つにしぼったほうが使いやすいでしょう。

妊娠中に飲める痛み止めはありますか?

※妊娠中のくすりは、まずは産婦人科で相談をお願いします。

妊娠中に考えなければいけないのは、赤ちゃんに奇形が生じる催奇形性や、赤ちゃんの体調に悪影響を及ぼしてしまう胎児毒性です。

ロキソプロフェンやイブプロフェンなどのNSAIDs(エヌセイズ)と呼ばれる痛み止めのタイプは奇形のリスクの報告はほとんどありませんが、毒性の報告はあり、特に妊娠後期の服用が『胎児動脈管収縮』を起こす可能性があるとして使用が制限されています。

市販の薬の場合は『出産予定日12週以内の妊婦』には使用できないこととなっていますが、妊娠全期間でNSAIDsの使用を避けられるのであれば避けた方がいいです。

では、妊娠中に使用できる薬は何かというと、リスクが低いのはアセトアミノフェンが挙げられます。

また、頭痛の場合は葛根湯も選択肢に上がります。実際、産婦人科等でも処方が多いのはこの2種類ではないでしょうか。

どちらも妊娠全期間で使用できると考えられますが、市販薬は医師や薬剤師、登録販売者に相談する事となっているので購入する前に必ず相談するようにしてください。

肩こりかくる緊張性の頭痛などによく使用される葛根湯の場合、汗をかかせて体力が消耗する傾向にある薬なので、妊娠中に長期間や高頻度で飲むのは避けた方が良さそうです。



子どもにも使える総合風邪薬はありますか?

子どもに使える風邪薬は粉薬・シロップ・錠剤それぞれあります。配合されている成分は似ているので、飲みやすいもので選びましょう。

パブロンシリーズ(大正製薬)

パブロンシリーズは子どもから飲める粉・シロップ、錠剤が全てそろっています。

  • パブロンキッズかぜシロップ・・・3か月以上
  • パブロンキッズかぜ微粒・・・・・1歳以上
  • パブロンキッズかぜ錠・・・・・・5歳以上

かなり小さいお子さんでも飲むことができますが、2歳未満の場合は医師の診察を優先して、やむを得ない場合のみ使用するようにしましょう。

ムヒのアンパンマンシリーズ(池田模範堂)

ムヒのアンパンマンシリーズは粉とシロップタイプがあります。総合風邪薬は以下の2つです。

  • ムヒのこどもかぜシロップ・・・3か月以上
  • ムヒのこどもかぜ顆粒a ・・・・1歳以上

パブロンシリーズと同じでシロップは3か月以上、粉は1歳以上からですね。こちらも医師の診察を優先するようにしましょう。

妊娠中にステロイドの塗り薬は使えますか?

妊娠中(全期間)に使うことができます。

ただし、使い過ぎるのは良くないです。(薬なので使い過ぎが良くないのは当たり前ですね)

目安として、強めのステロイド(strong以上)を全期間で300g以上使用すると低体重の子が生まれる可能性が上がるという報告があるので、これを超えないようにすることが大切です。

ステロイドを使わず症状が悪化してストレスになることも赤ちゃんにとってはリスクになると考え、どれくらい使うべきか医師と相談してください。

皮膚科と産婦人科、どちらの先生とも共有しておくと良いでしょう。

ステロイドの外用薬の強さについては以下の表を参照ください。


病院でもらう保湿剤はずっと使っていても大丈夫ですか?

医薬品なのでずっと使っていて大丈夫ということはできませんが、乾燥が続いているのであれば使わないよりも良いかと思います。

医師から処方されるのであればしっかり継続しましょう。

ずっと継続するのは不安もあると思いますが、皮膚の乾燥はバリア機能の低下によってアレルギー症状などがでやすくなります。乾燥させないことが一番です。

継続していて、いつもと違う症状などがあれば医師に相談してください。


風邪薬と一緒に飲める栄養ドリンクでオススメは?

栄養ドリンクは基本的に何でもいいかと思います。

カーっと喉が熱くなるような栄養ドリンクが好きな人もいれば、苦手な人もいますよね。カフェインが苦手な人や、そもそも味の好みもあります。

栄養ドリンクにも医薬品と医薬部外品があるので、効果を求めるなら医薬品のものを選ぶとよさそうですね。

ちなみに、私が今まで飲んだ中で効いた感じがする栄養ドリンクは明治が出している活蔘28(カツジン28)です。

カーっとする感じが好きなので、味も好きでした(笑)


ロキソニンとボルタレンはどちらが強いですか?

ロキソニンは処方薬・市販薬ともにあり、ボルタレンは処方薬のみの薬となっていますが、どちらが強いのでしょうか?

強さはボルタレンのほうがロキソニンよりも強い

Pharmacoepidemiol Drug Saf. 2018 Nov;27(11):1223-1230.

こういった研究からボルタレンのほうが強そうだとわかります。

その代わり、副作用の胃腸障害も多くなる傾向にあるので注意が必要です。

効果が出るまでの時間は比較が難しいですが、ロキソニンのほうが速いと考えられます。

薬を飲んでから何時間後に血液中の濃度が最高値になるか?を比較すると以下のようになります。

  • ロキソニン・・・0.79時間
  • ボルタレン・・・2.72時間

ロキソニン錠、ボルタレン錠のインタビューフォームより

これを見るとロキソニンのほうがすぐに効きそうですが、ボルタレンも平均すると26分で効果が現れます。(ボルタレン錠インタビューフォームより)

そのため、このデータでは実際に効果が出るまでの時間の比較は難しいですが、一つの目安としては参考になりそうです。

痛み止めはクセになりますか?

市販の痛み止めで、いわゆる薬物依存症のような依存は起こらないと言われています。

ただし、痛み止めを繰り返し飲むことによって頭痛が起こり、それで薬を飲んでまた頭痛が起こる・・・といった薬物乱用頭痛には注意が必要です。

これはクセになってしまった結果でもあると思うので、痛み止めはクセになることもあると言っていいかもしれません。

薬物乱用頭痛についてはこちらで解説しています。

頭痛薬が効かないときの原因と対処法



痛み止めは毎月飲み続けて大丈夫ですか?

痛み止めは生理痛や頭痛で毎月飲むこともあるかと思います。

毎日飲み続けて大丈夫かという質問に対して、はっきりと大丈夫ですとは言えませんが、少ない回数であれば大丈夫な人がほとんどです。

痛み止めは飲み過ぎると上記の質問のように薬物乱用頭痛という、痛み止めを飲むことによって引き起こされる頭痛になってしまう可能性があります。

これは頭痛の時に痛み止めを使用する場合がほとんどですが、生理痛や他の痛みの場合も胃や腎臓などの副作用は量が増えれば増えるほどリスクが上がるという事だけは意識していただければと思います。

薬物乱用頭痛の目安としては以下を参考にしてください。

薬物乱用頭痛の診断の目安

●成分が一つの痛み止め(ロキソニンS、リングルアイビーなど)
3か月を超えて月に15日以上飲んでいる

●成分が複数の痛み止め(カフェイン含有の市販薬など)
3か月を超えて月に10日以上飲んでいる

●トリプタン系など(処方薬)
3か月を超えて月に10日以上飲んでいる

※国際頭痛分類,第三版,beta版,p107-109より

薬物乱用頭痛はこちらでも解説しています。

頭痛薬が効かないときの原因と対処法

痛み止めの腎臓に対する影響はこちらで解説しています。

災害時に痛み止めの服用に注意が必要なのはなぜ?

痛み止めの中で何が一番効きますか?

痛み止めの強弱はほとんどつけられないです。自分に合っているものを見つけていただくしかありません。

例えばロキソニンなどのNSAIDsといわれる痛み止めですが、市販薬の中であればロキソプロフェンとイブプロフェンが効果が高いと言われています。

このロキソプロフェンとイブプロフェンのどちらが強いかは分かっていませんが、ロキソプロフェンのほうが効果を実感している人は多い印象です。

また、市販薬ではないジクロフェナク(ボルタレンなど)は他のFAQでも解説してますがロキソプロフェンより強いと考えられます。

市販薬は成分が複数入っているものが多いため、ロキソプロフェンやイブプロフェン以外の成分によっても効果の差がでてきますし頭痛の場合は漢方薬、生理痛の場合はブチルスコポラミンが入った商品など、選び方は様々です。

痛み止めの選び方についてはこちらも参考にしてください。

痛み止めの選び方と考え方

頭痛薬の漢方についてはこちらも参考にしてください。

市販薬でも購入可能な五苓散はどんな頭痛に効果的?

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