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これで使い分けられる!うがい薬の種類を徹底解説

コロナの感染拡大以降、昨年比で大きく売り上げが伸びているうがい薬ですが、市販のうがい薬ってたくさん種類があって選ぶのに悩みますよね。

そもそも中身にそんな違いがあるなんて意識せず購入することもあるかもしれません。

そこで、ドラッグストアなどに売っているうがい薬を目的に合わせて選べるようになるため、成分を詳しく解説します。

市販のうがい薬の種類

市販のうがい薬の成分は3種類あり、以下のように分類されます。

  • 炎症を抑える・・・アズレン
  • 殺菌/消毒・・・ポビドンヨード、セチルピリジニウム

このように成分によって作用が異なるので、目的に応じて使い分けられるように各成分を詳しくみていきましょう。

アズレン

パブロンうがい薬AZ(大正製薬)、浅田飴AZうがい薬(株式会社浅田飴)、浅田飴うがい薬W(株式会社浅田飴)などがアズレンの商品例です。(それぞれの商品名をクリックでホームページへ飛べます。)

  • 抗炎症作用で口内炎や喉の腫れを抑える
  • 殺菌・消毒効果はない

アズレンのうがい薬は 炎症を抑える効果が期待できるので、喉の痛みがあるときに使うことが多い成分です。しかし、のどの痛みを直接とるというデータはほとんどありません。

喉の炎症を抑えるので風邪でのどが腫れてしまったときには腫れをひかせる目的として使えますし、口内炎の痛みや潰瘍の数を減らす効果も期待できます。

けん

炎症を抑える事と痛みを抑える事は別なので注意しましょう。痛みが辛い場合には痛み止めの飲み薬を使用してアズレンは補助として考えるのが良いです。

ポビドンヨード

イソジンうがい薬(ムンディファーマ)、明治うがい薬(明治)がポビドンヨードの商品例です。(それぞれの商品名をクリックでホームページに飛べます。)

  • 殺菌・消毒効果(抗ウイルス作用も)
  • 喉の痛みや腫れを抑える抗炎症効果はない

殺菌・消毒効果のある代表的なうがい薬ですね。つまり感染予防効果が期待されますが、その効果ははっきりとは認められていません。

ポビドンヨードでのうがいと水道水でのうがいで感染予防効果を比べた論文では、水道水でのうがいのほうが感染予防効果が高かったという結果がでています。(Am J Prev Med. 2005 Nov;29(4):302-7.)
しかし、他の論文ではポビドンヨードのほうが高かったというデータも・・・

殺菌・消毒効果があるのになんで効果が無いの?という疑問がありますが、アズレンでも説明したように薬理効果(殺菌・消毒効果)と臨床効果(感染予防)は別で考えなければいけません。

殺菌・消毒効果はありますが、使用により喉の粘膜を傷つけてしまい感染リスクが高まるのかもしれませんし、口の中の常在菌がやっつけられてしまいそれが感染のリスクを高めてしまっているのかも。

また、妊娠や授乳中の方への使用もほかのうがい薬より注意が必要です。ポビドンヨードはヨウ素をメインとした殺菌作用で、このヨウ素の過剰摂取(使用)は母子ともに甲状腺機能低下症を引き起こすリスクが知られています。

妊婦にうがい薬は安全か?

こういった情報から日常的に感染予防に使用するのはあまり向いていないかなと思います。

セチルピリジニウム

新コルゲンコーワうがいぐすり(kowa)、イソジンクリアうがい薬(ムンディファーマ)などが商品例です。(それぞれの商品名をクリックでホームページへ飛べます。)

  • 殺菌・消毒効果
  • トローチやのど飴にも使われている
  • 抗炎症作用はない

ポビドンヨード同様、殺菌・消毒効果のある成分です。トローチやのど飴にも広く使われています。炎症を抑える作用はありませんが、口内炎の痛みや口臭予防、一時的な口臭改善に効果が期待できる成分になります。

ポビドンヨードよりも安全に使用できるというメリットはありますが、感染予防効果は不明なのでこちらも日常的な感染予防としての使用はあまりおすすめできません。

けん

次に説明するアズレン同様、喉の痛みに対しては痛み止めの飲み薬を使用してセチルピリジニウムが配合されたうがい薬は補助的に使用するのがよいかと思います。

うがい薬の成分をどのように使い分けるか

うがい薬の使い分けの例を紹介します。

風邪をひいて喉が痛い
アズレン
痛みに対してはあまり効果が期待できず、痛み止めの飲み薬を優先するようにしましょう。
口内炎

アズレン、セチルピリジニウム
どちらも痛みを抑える効果が期待できます。アズレンは口内炎の潰瘍数を減らす効果も。
風邪などの予防

該当なし
うがい薬による明確な予防効果がないため、日常的な予防は水道水で良いでしょう。
妊娠・授乳中

アズレン、セチルピリジニウム
ポビドンヨードも使えないわけではないが、前述しているように甲状腺機能低下症のリスクが少なからずあるのでこれら2つの成分のほうが安心です。

風邪予防にうがい薬は必要か?

ここまで説明してきたように、風邪の予防にうがい薬の効果があるという根拠があまりありません。

最近ではうがい自体が予防に必要ないのでは?と言われているようですが、個人的にはうがいをするメリットは予防意識を高めることだと思っています。

うがいをする人は手洗いもすると思いますし、こういった意識や習慣が大事なのではないでしょうか。

海外ではうがいをする習慣があまりないと聞きますが、その海外では新型コロナウイルスがかなり感染拡大してしまいました。

もちろんいろいろな要因があると思いますが、日本人の手洗い・うがいに対する意識の高さが感染予防の要因なのではないかと思います。

うがい薬は必須ではないので水道水でうがいをする習慣を大切にしましょう。

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