ロキソニンが頭痛に効くというのは有名な話かと思います。
では、二日酔いの頭痛症状にも効くのでしょうか?
今回は、ロキソニンが二日酔いに効くのかを研究したデータがあったので、その結果を解説します。
ロキソニンは二日酔いに効くの?
ロキソニンが二日酔い症状に効くかを試験した結果です。(Alcohol 2020;84:21-25)
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頭痛・・・効果あり
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全身倦怠感・・・効果なし
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吐き気・・・効果なし
頭痛のみ効果がありました。ロキソニンは二日酔いの頭痛にも効くんですね。
他の症状はまあ、効かなくてよかったかなと思います。(笑)
倦怠感や吐き気にも効いたら、とりあえずロキソニン飲んどけば大丈夫だろうってなりそうですもんね。
そんなに濫用する薬じゃないですし、お酒を飲んだ後は利尿作用の影響で体内が水分不足になりがちです。
そこにロキソニンを何度か飲むことで腎臓に負担がかかる可能性もあります。
ロキソニンなどの痛み止めの飲み過ぎは気を付けないといけません。

この試験の面白いところは、実際に150名の医師が二日酔いになり、ロキソニンを飲んで効くかを試したところです。
しかも、それにかかる費用をクラウドファンディングで集めていたところも面白いなと思いました。
他に二日酔いに効く薬
二日酔いに効く市販薬としては、漢方薬の五苓散が挙げられます。小林製薬の『アルピタン』など聞いたことがあるのではないでしょうか。
アルコール頭痛の原因として、アルコールによって脳がむくむことが挙げられます。
五苓散は余分な水分を出す作用があるので、脳のむくみを解消して二日酔いによる頭痛に効くというメカニズムです。
こちらの記事でも少し解説しています。

Q&A
よくある質問を紹介します。
イブなどの他の痛み止めでも二日酔いに効きますか?
これは試験をしていないので分かりません。
ロキソニン(ロキソプロフェン)とイブ(イブプロフェン)は同じNSAIDsに分類されるので効く可能性はもちろんありますが、イブの場合はイブプロフェン以外の成分(カフェインなど)も入っているので、それがロキソニンとは違って効かなくなる原因になる可能性もあります。
ちなみに、アルコールは利尿作用があり、カフェインにも利尿作用があるので、カフェイン配合の痛み止めはオススメできないです。
ロキソニンは市販薬でも大丈夫ですか?
今回は医療用のロキソニン錠を使用していたので、市販薬で言うとロキソニンSが該当します。
ロキソニンSプラス、ロキソニンSプレミアムはロキソプロフェン以外の成分も含まれるので、効果があるかどうかは今回の試験からは不明です。
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