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シムビコートの発作時吸入『SMART療法』を理解しよう!

気管支喘息では、ステロイドが含まれている吸入の薬は発作予防のコントロールに非常に重要な役割を担っている薬です。

その中でもシムビコートは売上も高く、気管支喘息治療の中心となっています。

そんなシムビコートは、他の吸入薬と比べると発作予防のコントロールに加えて発作が起きた時に追加で吸入できる(SMART療法)という特徴を持っている薬です。

このSMART療法についてメリットやデメリットなどを紹介したいと思います。

シムビコートについて

まずはシムビコートの概要についてです。

用法・用量

用法・用量は添付文書に書いてある通りです。

維持療法(毎日使用)

  • 1回1吸入1日2回
  • MAX1回4吸入1日2回(合計8吸入)

SMART療法(発作時に使用)

維持療法に加えて、喘息の発作時に吸入する場合

  • 発作時に1回1吸入
  • 数分経っても収まらなければさらに1吸入、必要に応じてこれを繰り返す
  • 1回の発作時に吸入できるのは6吸入まで
  • 維持療法と合わせて1日8吸入まで可能(一時的に12吸入まで可)

けん

維持療法で1日6吸入以上している場合はSMART療法は適応外になります

成分

ブテゾニド/ホルモテロールフマル酸塩

ブテゾニド

  • 単剤ではパルミコートとして発売されている
  • 妊婦に対して最も安全な吸入ステロイド

FDA胎児危険度分類

吸入ステロイド 米FDA
ブテゾニド(パルミコート) B
ベクロメタゾン(キュバール) C
フルチカゾン(フルタイド) C

けん

ABCDXの5段階でAが最もリスクが低く、Xが最もリスクが高くなります

ホルモテロールフマル酸塩

  • 単剤だとオーキシスとして発売されている(適応はCOPDのみ)
  • 長時間作用型のβ2刺激薬(LABA)だが、即効性もある
  • 吸入後5分で効果発現、12時間効果持続 1)

けん

即効性があるからシムビコートでも発作時の吸入が認められているんだね!
1)参考資料
オーキシスインタビューフォーム
FEV1値の改善は、本剤吸入5分後に発現し、作用は12時間持続することが確認された

SMART療法について

メリット

  • 1剤で2役の手軽さ

患者さんが吸入薬を2種類持たなくてもいいのはメリットといえるかと思います。

デメリット

  • 吸入回数の制限
  • 頓用のたびにうがい

吸入回数は1日8吸入までの制限があります。

発作時の吸入回数があまり多く使えないのは安心感に欠ける気がしますね。

メプチンやサルタノールの場合
発作時吸入に使用する代表例のメプチンとサルタノールは
成人で1回2吸入 1日4回まで使用可能

シムビコートはステロイドを含んでいる吸入薬なので、口腔カンジダ嗄声(声枯れ)の副作用を予防するために使用後のうがいをしなければいけません。

発作時に使用した場合にも当てはまるので、手間が増えてしまいます。

けん

上でも紹介している

メプチンやサルタノールはステロイドを含んでいないのでうがいは不要です

注意点

喘息の治療で最も大事なことは

気道の炎症をコントロールすることです。

このシムビコートの追加吸入は毎日吸入をしっかりしていることが前提で、発作時の吸入のみにならないように注意しなければいけません。

他剤の紹介

シムビコート以外の気管支喘息治療薬(吸入薬)を紹介します。

アドエア

フルチカゾンプロピオン酸エステル/サルメテロールキシナホ酸塩

つまりフルタイドセレベントです。

アドエアはディスカスタイプエアゾールタイプがあること、用量も3段階あるので

患者さんの症状で細かく使い分けができるのがメリットです。

小児への適応もあります。

レルベア

フルチカゾンフランカルボン酸エステル/ビランテロールトリフェニル酢酸塩

販売の位置づけはアドエアの改良版のような薬です。

1日1回の吸入で効果が持続する点が特徴となっています。

フルティフォーム

フルチカゾンプロピオン酸エステル/ホルモテロールフマル酸塩

つまりフルタイドオーキシスです。

現時点でフルティフォームの突出した特徴は思いつきません。

けん

1日1回ならレルベア、小児はアドエア、2種類持ちたくない場合はシムビコートといった使い分けが考えられます。

 

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