栄養ドリンクに〇〇mg配合!と宣伝されているように、疲れといったらタウリンのような印象を受けますよね。
でも、本当にタウリンは医学的に効果が証明されているのでしょうか?
今回はタウリンが疲れに効くのか、紹介します。
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この記事の内容
タウリンとは
そもそもタウリンとは何かを解説します。
- たんぱく質が分解されるときにできるアミノ酸に似たもの
- 貝類、イカ、タコなどに多く含まれている
- ヒトの体には体重の約0.1%のタウリンがあると言われている
- 心臓や肝臓の機能を高める、視力の回復など様々な効果があると言われている
※厚生労働省 生活習慣病予防のための健康情報サイト e-ヘルスネットより
このような特徴があります。ヒトも魚介類もタウリンを体内で生成できるので、魚介類からも摂り入れることができます。
様々な効果があると言われているタウリンですが、医療用の薬としては使用頻度は低いです。
では、このタウリンが実際に疲れには効くのでしょうか?
タウリンは疲れに効くのか
今のところ、タウリンが疲れに効くという明確な根拠はありません。
先ほどの厚生労働省のサイトにも、疲労に効果があるとの記載がありませんでした。
ただし、運動した後にタウリンを飲むことで、運動時のエネルギー源になるグリコーゲンをもう一度作る能力を高める、というデータはあるので筋肉疲労には効果があるかもしれません。
ちなみに、タウリンが体内に吸収されて血液中の濃度が最高の時点から半分になるまでの時間(半減期)は約2時間なので、すぐに代謝されてしまうようです。
これが効果と直接関係するわけではないですが、効果の持続時間などを考えるときには参考にすることがあります。
タウリンは必要あるのか?
結論としては、タウリンはあってもなくてもいい成分といえそうです。
筋肉疲労にはある程度の効果が期待できるかもしれませんが、他の疲れには効くかどうか不明なのでなくてもいいでしょうし、副作用のリスクはかなり低いので配合されていても問題はないかと思います。
疲れた時に栄養ドリンクを選ぶ場合は、タウリンが入っていることにこだわらなくても良いでしょう。
タウリン配合の栄養ドリンク
代表的な栄養ドリンクをピックアップします。
リポビタンシリーズ(大正製薬)
一番有名なのはリポビタンDではないでしょうか。CMでもおなじみですね。
商品によってタウリン800mg~2000mg配合されています。
カフェインレスや子ども用、女性用などラインナップが豊富なのも特徴です。
アリナミンシリーズ(武田コンシューマーヘルスケア)
アリナミンシリーズも代表的な栄養ドリンクですね。
アリナミンシリーズのドリンク剤では、アリナミン7シリーズ(1000mg)とアリナミンV&Vシリーズ(1500mg)にタウリンが配合されています。
タケダ アリナミン7 (100ml×10本) 【指定医薬部外品】
どちらもカフェイン配合、アリナミンV&Vシリーズのほうが全体的に成分量が多めとなっています。
エスカップシリーズ(エスエス製薬)
エスカップシリーズも栄養ドリンクの中では有名かと思います。
このシリーズは4種類全てにタウリンが配合されています。そのなかでエスカップEは500mg、それ以外は1000mg配合です。
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