養命酒といえば昔からCMなどでお馴染みかと思いますが、そもそも養命酒って何が入っていてどんなものなのかご存知でしょうか?
「父や祖父が愛飲していた」という声もよく聞くので飲んでる方は結構いらっしゃる印象です。
今回は身近にあるけど意外と知られていない養命酒について解説します。
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この記事の内容
養命酒って何?
養命酒の概要です。
- 区分:第2類医薬品
- 効能効果:次の場合の滋養強壮・・・胃腸虚弱、食欲不振、血行不良、冷え性、肉体疲労、虚弱体質、病中病後
- 用法用量:1回20mL、1日3回、食前または就寝前
- アルコール濃度:14%
まず、養命酒は医薬品に分類されます。第2類医薬品なので医薬品登録販売者か薬剤師がいる店舗じゃないと購入できません。
たしかにコンビニだと見かけることはほとんどないですよね。
何に効くかというと滋養強壮、つまり栄養を補うのがメインの作用です。医薬品なのでこれらの効果を表示することが可能になっています。(医薬品じゃないと表示できないんです、例えばサプリメントとか)
飲み方はアルコールが14%入っているのに1日3回というのが特徴的です。
生薬が入っているので、効果を高めるために食前か寝る前のお腹がすいてる時間に飲みます。
養命酒のアルコール量
お酒の量を考えるときには純アルコール量というもので考えます。
酒の量(mL) × 度数または% / 100 × 比重 = 純アルコール量(g)
適度なアルコール摂取量は健康日本21という厚生労働省が策定した健康政策で1日20gとなっています。
では養命酒は純アルコール量はどれくらいなのでしょうか?上の計算式で計算してみます。(アルコールの比重は0.8です)
1日の酒の量(60mL)×14%/100×0.8=6.72g
つまり適度なアルコール量の3分の1くらいの量なのでアルコール量が多いという訳ではなさそうですね。
ただし、1回のアルコール量は少ないとはいえお酒には違いないので、養命酒を飲んだ後は運転等は控えてください。
養命酒はどんな効果がある?
効能効果に滋養強壮と記載があるように、栄養を補うのが養命酒の主な目的です。
14種類の生薬が働くことで以下のような効果が期待できます。
- エネルギー(体力)を補う
- 身体を温める
- 胃腸の働きを正常にする
体力が落ちていたら補う、体が冷えていたら温める、胃腸の働きが悪くなっていたら正常にする、といったように養命酒は体の本来の状態に戻すことが一番の目的です。
養命酒と漢方
まず、養命酒は以下の生薬成分を含みます。
インヨウカク114mg、ウコン36mg、ケイヒ270mg、コウカ12mg、ジオウ・シャクヤク・ニンジン各60mg、チョウジ24mg、トチュウ18mg、ニクジュヨウ・ヤクモソウ各48mg、ボウフウ96mg、ウショウ594mg
一方、十全大補湯(じゅうぜんだいほとう)、人参養栄湯(いんじんようえいとう)といった漢方薬も養命酒のように身体にエネルギーを補う効果があります。
この2つの漢方薬も赤字の生薬を含むため、養命酒の効果はこれらの漢方薬と近い役割がありそうです。
味が飲みやすい方で選んだり、アルコールが苦手なら漢方にしたりと、使い分けしてもいいかもしれません。
Q&A
よくある質問などを紹介します。
養命酒と飲み合わせの悪い薬などありますか?
これは結構難しい話で、生薬成分だけなら飲み合わせが悪いものはほとんどないと言ってよさそうですが、アルコールが入っているので他の薬との飲み合わせは基本よくないです。
養命酒の添付文書にも、医師の治療を受けている人は相談する事となっているので、まずは医師に相談を。市販薬との飲み合わせであれば薬剤師や医薬品登録販売者に相談してください。
養命酒を飲んだら飲酒運転で捕まりますか?
養命酒を正しい量で飲んだ場合、アルコール量としてはあまり多くないですが酒気帯び運転になる可能性はありますし、そもそも危険なので養命酒を飲んだ場合は運転は控えるようにしてください。
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